約束と契約

アルフレッド

最後にあの子達にむけてのレクイエムを奏で終わり、
あとはぼんやりと１２日を過ぎるのを待っていたのですが、
アルフレッドさんと会いました。
まさか森中に会うとは思いませんでしたが、
刀を返してくれるために僕を探してくれたと思うと安心しました。
そしてこの刀の正体をほんの少しだけ教えました。

長い間生きれないことと―――
それと少しでも心が揺らげば自我をなくすこと―――

僕はあの人に重いお願い事をしました。
だけど――アルフレッドさんなら僕のお願い事を叶えてくれる。
そう信じているから―――



ブラッド、リルム

港で歌を奏でているとリルムと出会い、
そのあとでブラッドさんと再会しました。
どうやら僕のいない間にリルムとブラッドさんに何かあったようですが…
まあ教えて貰えませんでした。
人には教えられないことが一つ、二つ、三つ、四つ…誰にだってあるものですし。
ええ、代わりに僕もそれに対して同じだけの情報を与えればいいだけですよね。
短剣を返してくれることを言いましたが、
自殺しないことを約束を交わしてから捧げました。
ブラッドさんとリルムの約束……僕は交わしてはおりませんから、
あの二人の勝手なことです。まあリルムが約束を破った時は……
何もしなくても僕に変化が起きるのは分かりますし。

その時はアルフレッドさんにかけた願いが叶うのかな。


……ところでやっぱりマッチョに刀って邪道…
ああ、ごめんなさい、ごめんなさい（…）

―
アルフレッドなら殺してくれると何となく歌い手自身も変な信用をしているんでしょう。
なんて重い約束をしたんだろうと自分でも分かりますが…
よく考えたら聖堂チームに出来ないし、
ユウホ側の関係者にも出来ないし、
……一番頼みやすかったんだと思います。
そしてブラッドとリルムには二度と身体の変化を伝えないと決意した歌い手（ぁ）
あの子って自分が秘密主義の癖に他人に秘密されると…
多分ね、集団的にされちゃうとのけ者にされたと感じちゃうんだろうね。
ほら見た目は大人…頭は子供だから。
……もうどんなに不調を訴えかけられても…きっと隠しちゃうんだろうね。
これで歌い手が腹割って話せる相手が一つの指で足りるよ。

ところでブラッドの前でユウホの刀で変身したらどんな反応になるんでしょうね。
ちょっと気になった私がいました。