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『がぁらないとシネマ』のミリッサに関するブログ。 なりきりを知らない方、苦手な方は注意。 あとミリッサのキャラを知っている方へ。 なんかもう色々ごめんなさーい。
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SS


小説や絵をおいてあります。


僕の始まり(アライア視点)
付き合い報告(アライア視点)
笑顔という仮面(ミリッサ+アライア視点)

お題
拍手にて掲載→此処にのせる形にしようと思います
拝借サイト:お題制作:水野ありか


×おしゃべりしましょうあいうえお題×
※ 勝手に人様のHNを使って小説を書いたり
イラストを載せたりしているので。。。
嫌な方がいたら申して下さい。
直ぐに取り下げます


あなたに会いたい(ミリッサ)
【SS】(拍手掲載中)
今だけはこのままでいさせて
(ユイ×すもも)【SS】(製作中)
嘘なんか吐いてない
笑顔で進んで行こうよ
押してもダメなら引いてみな

可哀相なんて同情しないで
きつくきつく抱き締めて
(マシィ×アイスニーシェ【イラスト】(贈呈完了:掲載未定)
悔しいから諦めない
(コトネ&ミリッサ)【イラスト】(拍手掲載予定)
経験がものを言うんだろ?
このまま目を閉じていたい

さよならなんて言わないで
死んでも許さない
(シオヒサ×アライア)【SS】(製作中:完成しても隠しページ行き)
素直じゃないなぁ
青春だね
そのまま同じスピードで

退屈凌ぎにはなったでしょ?
(クリストファー・ハース・クロエ)【イラスト】
違うって何度言えばわかるの?
つまらないなら面白くしちゃえ
手と手を繋いで
遠くまで行こうよ

涙なんかとっくに枯れた
にんげんっていいな
温もりをください
寝てばかりはいられない
(クロエ×ルゼル)【イラスト】
残り物には福がある?

早く先へ進んでいけたら
否定されるのは嫌だから
ふーん…
平和を望んで何が悪いの
宝石を散りばめた夜空みたい

間違いなんて誰にでもある
満たされない満たされたい
無茶しないでよ
(アライア・ハサカリ・クリストファー)【イラスト】
巡り逢うのは宿命だから
もう二度と離さない

約束しよう
勇気を出して
よーい、どん

楽ありゃ苦もあるそれが人生!
理不尽なこと言わないでよ
留守ですよ~
練習したらうまくなるよ?
ロックオン、完了

私が私らしく在るために



 

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僕の元に一通の手紙が届いた。
それが僕が「がぁら」に居座る事になった原因の一つ。
「がぁら」から海を渡った、
遠くの街の聖堂で孤児を支える為に仕事
(歌い手としてお金を稼いでいました)を
していた時に神官様から頂いた手紙と袋。
真っ白な無地の封筒と「アライア」と簡素な宛名、
膨らんだ袋は知った人物が頭に描かれました。
封筒を裏返すと「ミリッサ」と、これもまた簡潔な字。
送り主が分かると僕は相変わらず、
変わりのない妹の手紙に苦笑を浮かべてしまいました。
僕の妹は稼いだお金は、聖堂に送って資金を工面しています。
けれど本人は自分の行っているのは偽善と考えているのか、
決して子供らに正体を知られるのは良しとしません。
苦渋の決断として僕がこっそりと受け取って、
一緒に寄付しているのです。
と、口にしても僕は妹と手紙のやりとりはありません。
封筒は送ってくるけど、いつも一文で済まされています。
その内容は気分によって様変わりしますが、
今日もあとで手紙の内容を確かめようと思いました。
しかし、今回は何時もと違っていたのです。
触れた手紙の厚みが違う。
一枚のそれも紙切れが多いのに、
この手紙は明らかに二、三枚ほど入っていました。
あまりの珍しさに僕は目が飛び出そうになりましたが聖堂の中。
子供らが楽しげに戯れている最中、変な声は出せないのです。
(大体、いつも転んで子供達には馬鹿にされているのに)
「シスター、部屋に戻るよ。僕の妹から手紙が来ていますから。」
「あら、珍しいわね。いつもは一文だけじゃなかったのかしら?」
「…クスッ。気付いていたんだ?」
「私を誰だと思っているのかしら。
幾ら魔術で偽装してある袋でも…毎月同じものを届けば…」
シスターには勝てませんね。
僕は笑いながら聖堂の奥に身体を引っ込めて自室に急ぎました。
僕の部屋は一言口にすると質素かもしれない。
テーブル、椅子、タンス、ベッド。それ以外は何も置いていません。
片付けが大変になるから。
僕は椅子に座ると、早速手紙の封を開ける。
懐の護身用のナイフで…。
(僕、ハサミとか便利なもの置いてないんです)
中身を切らないように集中して、紙を取り出すと予想していた通り、
一文だけではなくて三枚も入っていました。
こんな手紙を貰えるのは
「がぁら」に住み着いてからだと思うので二年振り。
僕は皺にならないようにテーブルの上に広げて目を落としました。 

『アライアへ御機嫌ようミリッサです。
今日手紙を送ったのは相談したいことがあって連絡を取りました。
いきなりの緊急事態であることを告げる形として申し訳ありません。
始めに謝罪を口にした上で内容を伝えようと思います』 

「らしくない手紙ですね」僕はつい独り言を漏らしました。
だって何時ものミリッサなら相手がお構いなしに自分のしてほしいことを
勧める性格だと熟知している筈だった…
むしろ今までがそうでしたので驚き半分と内容が気になる所。
僕は続きを読もうと手紙に意識を向けます。 

『今、私は色んな事があって今医者をしております。
その詳しい話は手紙では書ききれないので割愛します。
それでとある患者を治していた時に毒素を身体に取り入れてしまって、
薬が無ければ生きれなくなりました』 

「えっ!?」
医者は初耳のこと、妹の身体の具合に僕は不安に駆られました。
たった一人しかいない身内がそんな状況とは知らなかったのですから。
スラムから一緒に生きてきた妹が盗賊やそんな危ない仕事を止めてくれたと
安心しましたが余計に心配の種が増やされた…そんな気分です。 

『そしてここからが私のお願いです。
身体の毒素で動けない私はお金を稼ぐ術を失ってしまいました。
それに生活も以前より不自由なものです。
私の側にきて一緒に生活をしてくれませんか?
身勝手な話だと思っておりますが、
今私にとって頼れる方がアライアしかいないので…。
ですが無理強いはしません。
やはり聖堂に住む子らが心配だと思います。
私はアライアの意志を尊重したいですから。
それでは長々と失礼しました。
もし来て下さるなら家の方は用意しているので、
此処へ尋ねてきてください。』


文面の最後には血で汚れた痕があって僕は真っ青になりました。
小さいころから年上なのに泣かされていた記憶がありますが、
そんな面影を見当たらないほど妹は弱っていると知り僕は焦ります。
孤児の子は大切だけども僕は妹を助ける為に
「がぁら」に飛び立とうと立ち上がりました。
僕の力で妹が救えるならと―。

 

 


「アライア、ご飯はまだ?」
「はい、ただいま用意をしております。」
意気揚々と宿命のような意思をもった僕に待っていたのは
薬がないと生きられない妹の姿でした。
雰囲気も変わり表情も以前よりも硬いものとなっています。
ですが最初こそ大人しくしていた妹は慣れてきたのか、
僕が居座ることを分かるとコロリと態度を変えて、
まるで王女様気分をエンジョイしはじめてしまいました。
駄々を捏ねるように手足をバタつかせる姿は子供そのもの。
誰かに頼ることを嫌っていた妹にしてみれば、
いろんな意味ですばらしい成長かもしれませんが…。
苦労が二重、三重に増えたのは気のせい?
きっと僕の重い過ごしじゃないはず。
台所からたちこめる肉の匂いを楽しみながら、
背後で乗ってくる妹を宥める。
そんな潤んだ目をしても料理は直ぐに出来たりしませんよ。
初めは置いていって国に帰ろうと思ったのですが、
頼られてしまうと放っておけないと言いますか。
僕ってなんて弱いんでしょう。
「はあ…。」
「ため息をつくと幸せ飛んでいくわよ。」
「誰がそれをさせているんですか…。」
「私」
「…。」
「でも私はアライアが来てくれたお陰でこうやって生活出来ている。
感謝はしているのよこれでも。」
最近、気づいたことなのですが、
無表情な妹は上機嫌な時や気持ちが篭っているとき
僅かながら笑うときがあるんです。
ほんの小さな反応。
僕はフライパンを傾かせてくるりとひっくり返す。
整った肉が反転して良い焦げ目がつきました。
背中越しから妹が「うわ」と、はしゃぐ声が聞こえてきます。
やはりどんなに使いパシリでも相手の喜ぶ顔を見るのはうれしいものです。
周りからはもしかしたらMとか散々言われてしまいそう。

アライア・ジェネシスト。

今日も頑張って妹の笑顔をみるために働きます。



何気にSSは隠していたりしますww
わざと古い記事として掲載させて、
誰にも気づかれないようにしてしまおうという罠。

アライアが「がぁら」に来た理由。
とっても苦労性でお人よしな子だと思います。
皆の喜ぶ顔がみたいから必死に頑張る。
だから歌を奏でて喜ばせようとする…
とっても健気にみえる子(笑)
元はアライアからミリッサが生まれたものなので、
本来の性格は実はミリッサ寄りでしたww
でも今はミリッサがいるので…。
アライアはどんな子になるかは楽しみです。
いろんな方と出会って性格が歪まなければ良いのですが…。
 





嫉妬するクロエが描きたかっただけの品物(…)


1000HITのクロエに贈呈した品物。
いや、恥ずかしいのであえて最古記事として設定しなんだけどね。
描かれる側も羞恥かもしれないけど、
描く方も羞恥心が。。。。
HNを壊しているような気がするけど、
あくまで私の脳内だから許されるよね(多分)(…)



クリストファー「無茶ばかりする悪い子には薬草茶を飲ませましょうか。」
ハサカリ「日記を聖堂の壁に公開する刑とかどうだい?」
アライア「―っ!?」


今日は文化祭の準備だったのですが、暇すぎて要らない紙の裏を
つかってクリストファーとハサカリの絵を描いていました(笑)
豹の身体なんて私の画力じゃ無理だけど、
愛を込めて描いたから自分としては満足しちゃう(ぁ)
このタイトルはリルムとアライアのSSでも良いかなって感じたんだけど、
ちょっと今はSSがスランプ気味なので絵に変更。
リルムは別の題で元気に活動してもらうとして(…)(期待はしないでね)
あと幾らか書いている人がいるけど。。。
納得できないので再度書き直し中(笑)
私のラグガキって聖堂戦士三人が多いのって。。。
きっと趣味なんだろうね(カッコ良いから悪いんだよ)
次はカサクサクとリルム、ブルーベルが描きたい。
神に仕える女性達。。。この三人組は大好きww
私って聖堂にいる人中心に好きなんでしょうね
(アライアがお世話になっているから)


日差しが窓から差し込んで、魔術師は目覚めた。
鳥が歌うかのように朝を教えてくれる。
身体にのしかかる布団が重みに感じるが、
この家の主が起きない訳にもいかない。
一般市民の暮らすスペースよりも
だだっ広さは早朝から掃除や洗濯など
家事をしないと間に合わない。
同居者が役割に応じて仕事をしてくれているが、
招き入れた身として威厳と言うものは保ちたい。
させているばかりでは罪悪感の方が表立って
顔を合わせられないのも理由の一つだ。
錘が全身に抱え込んだ気分を秘めながらベッドから降りる。
Tシャツ一枚とズボンの格好。
癖のある髪が寝相のせいで跳ねた。
外で歩くような姿はしていない。
室内まで性別を隠すのもおかしな話。
同居人に見られる前に髪型は正すがどうにもやる気が起きなかった。
朝が弱いのが原因だ。
夏の蒸した気温でも布団が恋しくなるほど。
伸ばしかけた腕に理性を働きかけるかのように引っ込める。
眠さから涙を溜めて大欠伸をかいた。
怠惰だと馬鹿にされても構わない。
この時はプライドはミジンコ以下だから。
猫背気味の背中を真っ直ぐ立たせる頃になると意識もクリアしていた。
壁に立て掛けた時計の針をみると
ご飯が出来上がる時には同居人らがテーブルを囲んでいるだろうか。
「さて、そろそろ起きないとな。
今日の朝ご飯は食パンとサラダに
ベーコンをカリカリに焼いて目玉焼きにしようか」
頭に描かれた献立を想像しながら
鼻歌を紡ぐ姿は悪戯を企む子供みたいだと笑われる。
隠し味に気付かれないように料理を提供出来るか。
そんな無駄な遊びをしているから言われるのだろう。
(ガサガサガサガサ)
が、不穏な物音が聞こえてくると、意識を中断させた。
ベッドの横に備え付けた長剣に手を添える。
護身用として常に置いているものだ。
剣士のように俊敏に扱えないのが痛い所。
ただ魔術を放って家が半壊するのは避けたい。
(ガサガサガサガサ)
それにしても褒めてあげたいぐらいだ。
仮にも女と言えども冒険者の室内。
気配を悟られずに侵入するなんて相当な手誰と推理した。
足を立てないように息を殺して気配がするクローゼットに手をかける。
緊張が背中を駆け巡った。
「誰だ?」
問い掛け。
クローゼットを解放した先にいる人物に投げ掛ける。
剣先をつきつけ身動き出来る機会など与えはしない。
まるで縄張りを荒らされた獣が威嚇するかのように瞳を細める。
夜目の利かない双方では、抽象めいた形しか捉えられない。
が、距離が縮まると次第に敵意が抑えられる。
呆れ3割、水が沸騰してしまうほどの怒りが7割芽生えたのも同時だ。
この男は同居人の一人だ。
「何しているんだイバオム。」
「その気配はマシィじゃないか。おはよう。」
「いや、挨拶はどーでも良いからさ。何でお前が此所に居るんだ?
むしろ、いつから俺の寝室に入った!!」
と、早いスピードで言葉をまとめると、
イバオムはわざとらしく悩ましげに腕を組んで考え込んだ。
あぁ、その態度が拳を振るいたく原因だと気付いているだろうか。
「そうだな。」
「あー、今なら許してやるから答えろ。」
「なら答えよう。あれは真夜中の三時ぐらいだったな。
風呂に入ったのは良かったのだが、
着替えの服を忘れてしまってな。
マシィの物を借りようと忍び込んだ。」
「で、何で朝方までいるんだよ?」
「・・・眠ってしまった」
隠す素振りもせずに堂々と胸を張るイバオムの姿は
してやった感が漂っていた。
朝から人騒がせな男の腸を抉りとって
掻き回したい衝動に駆られたが、
「ところでマシィ。ご飯は作らなくて良いのか?」と、
現実に引き戻され怒るには怒れなくなった。
周囲からは完全に遊ばれていると感想を頂けるだろうが、
誰も居ないので気にしたら負けだ。
イバオムの腕を捕らえてクローゼットから抜けだした。
灯りが無いと時間の流れが分かりにくいから。
室内に戻ると日差しが目を刺激して瞼を開けられない。
「あー、目がいってー。」
「マシィは修行不足だな。」
「うっせーよ。それにこれは人間として、
自然現象であってな・・・って、えぇぇぇぇ!!!!
お前、なにちしちゃってるのおぉぉ!!!?」
光の加減に慣れて身体を向けると、
待っていたのは人の服を着ていたイバオムだった。
男装しているものと違う。
花柄が彩ったワンピースを大の男が着ても良い筈が無い!
しかも付属品のリボンを剥きだした肩に螺旋状へ巻かれていた。
百歩譲ってイバオムが女だったら可愛らしさが残っていたかもしれない。
ギリリリッ、と唇を噛み締めた。
「お、マシィどうかしたのか?そんな泣きそうな顔をして」
「誰のせいだ!おい、早く俺の服を返しやがれ!!」
デシフェルのデートに着用する予定していた服は無残なものとなった。
背格好が同じ位だからって、
ピッタリなサイズなのも乙女として自信喪失だ、この野郎。
と、訴えかけた目を送るがイバオムは鼻をほじくって話をスルー。
「こ、この・・・」
「それよりもマシィ。ご飯を作らなくても良いのか?」
「はっ!?」
漫才みたいなやり取りを続けていたから時間の経過に無頓着だった。
青筋を立てる思いを封印するかのように両手を合わせて心を律した。
「怒りを収まれ」
「全くマシィはカルシウムが足りていないんじゃないのか?」
「誰のせいで怒らせていると思っているんだ・・・って、ちょっと待てイバオム。」
颯爽と扉に手をかけたイバオムの肩を掴んで止めた。
「なんだ?」
「その手に持っているものは何かな?」
イバオムの手サイズで収まった布。
形容したくはない゛ソレ゛は、いわゆる勝負下着。
爽やかな笑顔で尋ねる姿に命の危険性を感じたのか、
イバオムは「・・・」と、無言を貫き通した刹那、
ドアを限界まで開けて逃げ出した。
その時間はおよそ数秒。
勝負下着を盗んだままの鮮やかな脱出。
(扉から出て行っただけだが、
込み上げる怒りのボルテージが動きを鈍らせた)
扉が閉じる前に手を差し入れて止めると、
慌ただしい軽快なステップで通路を走るイバオムの背中に叫んだ。
「イバオムーーーー!!!」



「マシィ、どうかしたの?」
朝っぱらから下着救出作戦を決行する為に
イバオムと数十分に渡るイタチごっこを続けていたが、
全力疾走で両者は駆けているので
床が軋みをあげたりと五月蠅いものだった。
声の持ち主も眠気を含ませたような口振りから
起こしてしまったと予測が立てられる。
第二の同居人であるパシモだ。
小さな子供は瞼を擦りつけながら眠そうに欠伸をする。
寝たいといった雰囲気が見え隠れしていた。
「パシモすまねーな。朝から五月蠅かっただろ?」
「んっ、大丈夫。でもマシィどうかしたの?」
「あー。ちょっと大事件が発生した。」
「大事件?」
「朝から大事件か」
「そうそう・・・」
頷きかけて口を閉ざした。
逃げていたイバオムが何気ない顔で会話に加わっているのだ。
勝負下着を持ったまま。
それでパシモも事情を察した(嫌な気付かれ方だ)のか、
邪気を含ませた危ない炎を指に灯す。
焼き付くさんとする勢いから慌てた。
パシモを後ろから抱き締めて全身全霊で止める。
とても不満そうに(¬ε¬)のみたいな顔を浮かべていたが譲る気は毛頭ない。
「マシィー」
「パシモ、分かってくれ。家は犠牲に出来ない。
それに火事になったら周りの近所の目が怖くて外に歩けなくなる。」
「近所付き合いは大人の嗜み(?)として重要だもんね。分かった諦める。」
「こ、子供らしかぬ発言だな。」
「でも・・・」
「でも?」
パシモの指が通路の奥に示された。
移した目で捉えたのはマッハなスピードで
駆け抜けたイバオムの背中だった。
パシモに意識を向けている間に逃げる選択肢を与えてしまったようだ。
剣を手の中でバネのように跳ねさせて掴むと、
「イバオムうぅぅぅぅ!!!」威勢の良い掛け声を
(絶叫マシンに乗ったような悲鳴に近いものも混じっていた)
喉から絞りだすと同時に投げた。
絶妙なコントロールは正に野球選手さながらだ。
「マシィ、パワフル」
と、目を点にさせて開いた口が塞がらないと言った雰囲気を漂わせるが、
イバオムはさらに上をいく男だった。
ひょいっと、階段の手摺に身体を乗せてスライディング。
標的を失った剣は壁にぶつかる。傷が出来たことを告げておこう。
「あぁぁぁぁっ!!!(お、俺のマイホームがぁっ)」
「修理費どの位かかるかな。」
「貧乏な家なのに。」
「こんなに家は大きいのにね。」
「家買った時に金注ぎ込んだからな。」
「マシィ、それを゛むけいかく゛って言うんだよ。」
子供に注意される今年23の大人。
涙が洪水のように流出して前が見えなくなったよママン。
パシモも空気を読み取ったのかタオルを渡した
(昨日使ったものだけど)
青春で垂らした汗を拭くようにタオルを広げさせて
優雅(ただ単に拭いているだけ)な動きで涙を拭う。
「・・・じゃなぁぁぁい!!こんな事をしてる場合じゃない。
パシモ、イバオムを追うぞ。」
「マ、マシィ!朝ご飯はどうするの?
今日はお客も来るんじゃなかったの?」
「客が来る前に・・・むしろアイツにこの失態を
気付かれる前にイバオムを殺るぞ。」
「(目がマジだ)」
宙に放り投げたタオルは
(あとで片付けるから放っておいて構わないよな)
床に落ちてそのまま放置。
パシモは何か言いたげだったが、
イバオム確保作戦に協力してくれるのか階段を降りた。
慌ただしい二つの足音は家中に聞こえるものだったが気にしない。



こうしてイバオムとの追いかけっこ仁義無き戦いが火蓋を切って落とされた。




師匠のブログに乗せて貰ったよ。
俺が仕事増えて本土に行けなくなったから。
次回はシキミ・ライブラ・デシフェルの三人を出して、
最後にユンコとミリッサ、アイスちゃんを出したい。
なんだか大人数過ぎて笑いしかでねーけど。


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