友との死闘

ヴァンプールさんと広場で再会を果たしました。
本音を聞きましたがそれは辛くて悲しい話。
ヴァーミリオの血を舐め取ったときから、
あの人の身体の崩壊が始まっていたなんて。
本当に相談をして下されば…私だって手遅れになる前に
多くの友と相談して助けて貰う様に要請を働きかけた…。
ヴァンプールさんは馬鹿です。

彼の願いを聞いて私は
ヴァンプールさんと死闘をすることになりました。
戦士の心を持ったヴァンプールさんは強敵であり、
私も大怪我を負いました。どんなに死期が近づいても
やはりヴァンプールさんは吸血鬼のホムンクルス。
その力は強大でした。
互いの力が出し合った時、ヴァンプールさんが倒れました。

そしてヴァンプールさんの最後は…。
『死にたくない』でした。
その時に私は後悔しました。
本当の友の願いを叶えるべきなんじゃないかって。
でもそれをすることが出来るほど私の力はありません。
悲痛な叫び声と共に逝ってしまったヴァンプールさん。
何が医者ですか。愛しい友が救えないなんて…。

私は『ごめんなさい』と謝ることしかできない。
魔甲を片手に…ヴァンプールさんの遺体を運ぶ。
せめて安らかな眠りにつける場所へと…。